小説・映画作品「のぼうの城」の舞台となったお城は忍城(おしじょう)。
豊臣秀吉が小田原攻めをしたときの忍城城主は成田氏長でしたが、彼は小田原城のほうに出ており、城代を叔父の成田泰季・いとこの成田長親が務めていたよう。
成田長親が「のぼう様」。
映画では野村萬斎さんが演じています。
その忍城(おしじょう)があったのは現在の埼玉県行田市。
秩父鉄道行田市駅から徒歩で15分ほどのところにあります。
JR行田駅から市内循環バスなどで行く手もあります。
(行田市郷土博物館/見学のご案内)
いま、本丸跡地に御三階櫓が復元され、行田市郷土博物館も出来ている様子。
豊臣秀吉方の忍城攻め総大将・石田光成が陣を敷いたのが、丸墓山古墳の頂上。
距離が2.4kmほどありますが、丸墓山古墳は高さが18.9mあり、忍城や周辺をよく見渡せたようです。
ここで石田光成が取った作戦が水攻め。
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」でもその場面が出ていました。
で、石田光成のミス、いくさ下手を表すエピソードとして描かれていたと思います。
しかし、この水攻めは豊臣秀吉の命で行われたという説もあります。
忍城城主・成田氏長が秀吉と通じていて、そのために秀吉はなるべく人的被害を出さずにいたかった(武力衝突を避けたかった)のかもししれないですし、関東に自分の力を示すパフォーマンスとして派手に見える作戦を命じたのかもしれません。