いま読んでいる本に「修業と修行は異なる」といった内容のことが書かれていました。
辞書を調べてみる。
しゅ‐ぎょう 〔‐ゲフ〕 【修業】
[名](スル)学問や技芸を習い、身につけること。しゅうぎょう。「―中の身」「師のもとで―する」「花嫁―」
しゅ‐ぎょう 〔‐ギヤウ〕 【修行】
1 悟りをめざして心身浄化を習い修めること。仏道に努めること。
2 托鉢(たくはつ)・巡礼して歩くこと。「全国を―する」
3 学問や技芸を磨くため、努力して学ぶこと。「弓道を―する」「武者―」
ともに「デジタル大辞泉」より。
ちょっとわかりにくいですが、その本の著者によると、
●修業→あるゴールが決められていて、それを習得すること。
●修行→ゴールは定まっていない。先生も修行中で、教えながら自らも先に進んでいる。いわゆる「道」。
といったことのようです。
板前修業なのか、板前修行なのかによって姿勢も異なってくるのでしょう。
(ほかにも、女将修業なのか、女将修行なのか、とか)
習い事、仕事などで自分が目指しているのは何なのか。
自分の姿勢は修業なのか修行なのか。
なにかモヤモヤを感じているときには自分に問いかけてみるといいのかも。
修業は「まぁ、合格レベル」を目指すもので、修行は「人生をかける覚悟で追求しようとする」もの。
おもしろくなってくるのは「修行」になったときなんでしょうね。
しかし、その過程がつらい体験ばかりだったら大変そう。
「修業をしながら、成功体験も積んでいって、それがいつの間にか修行につながっていった」なんてのが理想な気が。
しかしそれは甘い考えなのでしょうか。
どうなんだろう。