読売新聞の調査で、大学のAO入試合格者退学率が一般入試合格者と比較して高いということがわかったそう。


★AO入試合格者、6人に1人が退学…読売調査

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140708-OYT1T50196.html


全国744の国公私立大学を対象に調査を行い、659校(89%)より回答を得た結果とのこと。

・AO入試合格者⇒15.5%
・一般入試合格者⇒5.9%
というデータになっています。
(この間に推薦入試合格者が入るものと思われます)

「入ってみたけど、課題についていけない」といった人の割合が高いということでしょうか。
もちろん、退学の理由は人によって違ったりするのでしょうけれど。

偏見かもしれませんが、AO入試というのは、いわば一発芸入試ですよね。
つまり、長期的に課題に取り組む経験を経ずして合格してしまう人がいる。

ちょっと要領良くやって、受かってしまう経験というのは、人生にとってマイナス面もあるのでしょう。

社会に出て行う営みのなかには、結果を出すのに時間・根気が必要なこともたくさんありますからね。
(お金で解決することを除くと)

つまり、AO入試をするにしても、「厳しい積み重ねをしないと辿り着けない何か」を持った子が通過するようなものにしないと、大学や就職活動、もしくは社会に出てからの挫折率が高まってしまうことが考えられるのではないでしょうか。

自分がAO入試合格者だという人は、そういうことを意識して大学生活を送るほうがいいように思う。
つまり、何か打ち込める対象を定めて、人が驚くような成果を出すべく追求をしていくのです。

勉強

AO入試合格者にも、受験前にそういう長期的なトレーニングで何かしらの成果を出した経験のある人はいることでしょう。
そういう人は、その感覚を大事にして、大学生活やその後も継続して何かに打ち込んでいけばいい。

問題は、そうではなかった人。
何となく、するっと通過してしまった人です。

それが成功体験になってしまうと、その後の人生でも「するっとうまくいく」ことばかりを探してさまようことになりかねない。

でも、人生ではそういったことが何度も起こるとは思わないほうがいいでしょう。
いわば、AO入試合格は、そういったラッキーがたまたま起こってしまったことだと認識するのです。

"要領よくできる道を探す"というのは必ずしも悪いことではないですが、それだけでズバズバ結果が出ていくほど人生や社会は甘くない、と自分に言い聞かせて、踏ん張って何かに継続的にトライしていくのです。

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