石原さとみさん主演の「スペシャルドラマ 戦艦武蔵」NHK・BSで2016年8月6日(土)に放送されました。
戦争で亡くなった、祖父の最期の様子を知るために、主人公・真中麻有(石原さとみさん)が旅に出るという話です。
お遍路中の戦艦武蔵元乗組員・木山三男(津川雅彦)を探し出し、70年前の祖父の最期の様子を聞く・・・と。
そのなかに、フェルディナンドという牛が主人公の絵本(のストーリー)が出てきます。
闘牛を育てる牧場にいた牛の物語。
Munro Leaf(マンロー・リーフ)という人が書いた「The Story of Ferdinand」という作品です。
The Story of Ferdinand
和訳版もあります↓
はなのすきなうし [ マンロー・リーフ ] |
主人公の祖父は学生時代の専攻が英文学で、この話を知っており、それを戦場で部下である木山に話すのです。
ストーリーの概略は次のようなもの。
闘牛を育てる牧場にいたフェルディナンドという仔牛。
他の仔牛たちは立派な闘牛になりたいと励むなか、フェルディナンドだけは違った。
木陰で花の香りをかいでいるのが好きだった。
やがて成長を遂げる雄牛たち。
彼らの夢はマドリッドの闘牛場で戦うこと。
(最期は闘牛士に倒されて死んでしまうだけなのに)
フェルディナンドを除いては。
あるとき、闘牛場の者達が牧場にやってきた。
そのとき、フェルディナンドがハチの上に座ってしまい、刺された彼は大暴れしてしまう。
それで、マドリッドの闘牛場に連れて行かれてしまう。
闘牛場に入った彼だったが、婦人の髪についていた花のにおいを嗅ぎに行ってしまう。
闘おうとしない彼はまた牧場に戻され、いつものように木陰で花のにおいを嗅ぎながら幸せに暮らした。
いい話ですね。
「スペシャルドラマ 戦艦武蔵」のストーリーのなかでこの話が効いていました。
闘牛場で活躍することに憧れる雄牛たち、彼らとは違うフェルディナンド。
それぞれが何を表すのかは明らかかと。